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第21回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

沖縄市を拠点に沖縄県内で型枠解体工事を行っている

尚愛興業、更新担当の富山です。

 

 

 

🏙️高層ビルの型枠工事

〜高さ数百メートルの現場で求められる“精密と安全”〜


🔩 高層ビルにおける型枠工事とは

 

超高層ビルやタワー建築の現場では、型枠工事はまさに「構造の原点」です。
高さが上がれば上がるほど、風の影響・温度変化・湿度・材料の乾燥速度など、
すべての条件が施工に影響を与えます。

わずか1ミリのズレが、最終的には建物の傾きや寸法誤差につながるため、
型枠の精度=建物の品質といっても過言ではありません。

特に高層現場では、仮設足場・クレーン搬送・安全ネットなど、
他職との連携も重要。
職人たちは高所での恐怖と戦いながらも、慎重に、そして美しく型枠を組み上げていきます。


🏗 スライドフォーム工法の登場

 

高層化が進む中で登場したのが、スライドフォーム工法(別名:クライミングフォーム工法)。
これは、コンクリート打設が完了するたびに型枠を油圧ジャッキなどで上方へ少しずつ引き上げていく方式です。

この連続施工システムによって――

  • 型枠の組み替え作業が不要になり、工期を大幅に短縮

  • 型枠をそのまま上昇させるため、精度を一定に保てる

  • 夜間・早朝でも連続打設が可能となり、施工効率が格段にアップ

まさに「人の手」と「機械の力」を融合させた次世代工法です。

ただし、スライドフォームは常に動いているため、
わずかな誤差が積み重なると大きな歪みを生む危険があります。
そのため現場では、トータルステーション(測量機)によるリアルタイム監視
BIM(3Dモデル管理)を使った変形チェックなど、最新技術が活用されています。


⚙️ 精密さと安全を両立する現場力

 

高層ビルの型枠現場では、精度・スピード・安全――そのすべてが問われます。

・型枠を吊り上げるクライミング機構の定期点検
・高所作業における命綱と安全帯の確認
・気温や湿度に応じたコンクリートの打設速度調整
・夜間照明や作業足場の整備

これらを徹底することで、**「人の命を守りながら精度を保つ」**という
建設業の最も難しく、そして尊いミッションを果たしています。


👷‍♂️ 現場を支える職人たち

 

地上から見上げた超高層ビル。
その構造を形づくる型枠には、無数の職人の手が触れています。

「今日の1打設が、ビルの1層をつくる」
――それを積み重ねていく日々の努力が、やがて都市の象徴となる建物を完成させます。

風が吹く高所での緊張感、打設直前の静寂、そして完成した瞬間の達成感。
どれもがこの仕事の醍醐味であり、型枠職人たちの誇りなのです。


🏁【まとめ】

 

高層ビルの型枠工事は、**“空をつくる仕事”**です。
人の手と技術の結晶が、都市のシルエットを描いていきます。

一見、地味に見える型枠も、その一枚一枚が**ビルの「骨格」と「美観」**を決める。
そして安全を守り、品質を保ち、未来を形にする――
そこにこそ、型枠職人の誇りと使命が宿っています。

 

 

 

次回もお楽しみに!

尚愛興業は沖縄市を拠点に沖縄県内で型枠解体工事を行っております。

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