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第15回型枠工事雑学講座

皆さんこんにちは!

 

沖縄市を拠点に沖縄県内で型枠解体工事を行っている

尚愛興業、更新担当の富山です。

 

 

型枠に使う主な材料について

 

 

 

型枠工事において「どの材料を使うか」は非常に重要なポイントです。

なぜなら、型枠はコンクリートが固まるまでの“器”としての役割を担い、仕上がりの精度や強度、さらには施工コストや工期にも直結するからです。

ここでは、代表的な材料の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説していきます。


■ 合板型枠(コンパネ)

 

型枠工事で最も一般的に使用されるのが「合板型枠」です。建築現場で「コンパネ」と呼ばれることもあります。

  • 特徴:木材を薄く削って層状に重ね、接着剤で圧着して作られた板。繊維方向を交互にしているため、強度と耐久性に優れています。

  • メリット
     ・加工しやすく、丸みのある部分や複雑な形状にも対応できる。
     ・比較的安価で入手しやすい。

  • デメリット
     ・繰り返し使用すると表面が摩耗やささくれを起こし、仕上がり精度が落ちる。
     ・吸水すると膨張することもあるため、管理が必要。

 

戸建住宅や中規模建築では、合板型枠が主役となることが多く、「現場に合わせて自由に加工できる柔軟性」が職人に重宝されています。


■ 鋼製型枠(スチールフォーム)

 

鉄で作られた型枠は、精度と耐久性に優れた頼れる存在です。

  • 特徴:厚い鉄板で製造され、規格化された形状のパネルが多い。

  • メリット
     ・数十回以上の繰り返し使用が可能で、長期的にはコスト削減につながる。
     ・寸法の狂いが少なく、表面が平滑なため仕上がりが美しい。
     ・強度が高いため、大規模建築や橋梁などにも対応可能。

  • デメリット
     ・重量があるため、人力での作業が難しく、機械による運搬・設置が必要。
     ・初期導入コストが高め。

 

超高層ビルや大型施設など「強度・精度・繰り返し利用」が求められる現場で大活躍しています。


■ 樹脂型枠(プラスチックフォーム)

 

近年注目されているのが、プラスチック素材でできた型枠です。

  • 特徴:軽量で、腐食やサビの心配がなく、耐久性にも優れています。

  • メリット
     ・非常に軽いため、作業効率が向上し、省力化につながる。
     ・水や湿気に強く、保管もしやすい。
     ・繰り返し使えるため、環境負荷を軽減できる。

  • デメリット
     ・導入コストが比較的高い。
     ・強い衝撃には弱く、ひび割れることがある。

 

「環境配慮」や「人手不足対応」が求められる現代の建設業界において、今後さらに普及していくと考えられる素材です。


■ 木材(角材・間柱など)

 

昔から型枠工事に欠かせないのが木材です。

  • 用途:型枠を支える枠組みや補強、微調整部分に使用。

  • メリット
     ・加工性が非常に高く、その場で細かい調整が可能。
     ・特に小規模現場では扱いやすい。

  • デメリット
     ・繰り返し使用には限界があり、コスト増につながることもある。
     ・湿気で反ったり、虫害を受けやすい。

 

「木の柔軟さ」を活かして現場ごとに細かい対応ができるため、今でも重要な役割を担っています。


■ 現場ごとの最適な組み合わせ

 

実際の現場では、これらの材料を単独で使うのではなく「組み合わせる」ことで最適化を図ります。

  • 戸建住宅・小規模建築:合板+木材中心でコストを抑える。

  • 中規模ビル・施設:合板と鋼製を併用して精度と効率を確保。

  • 大規模建設・インフラ工事:鋼製や樹脂型枠を導入し、耐久性・再利用性を重視。

 

現場の条件(規模・工期・予算・デザイン)に応じて、最適な選択をすることが職人の腕の見せどころです。


まとめ

 

型枠工事の材料には、それぞれ「強み」と「弱み」があります。

  • 加工のしやすさなら合板

  • 繰り返し利用と高精度なら鋼製

  • 軽量で環境に優しいのは樹脂

  • 微調整と柔軟さでは木材

 

これらを適材適所で使い分けることで、効率的で高品質な施工が実現するのです。

 

 

 

次回もお楽しみに!

尚愛興業は沖縄市を拠点に沖縄県内で型枠解体工事を行っております。

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